ケンパス [分類]マメ科クームパシア属(広葉樹) [別名]インパス、南洋カリン [産地]東南アジアおよびニュージーランドに分布。 [用途]枕木、家具材、室内装飾材、梱包材など。 [性質]木質は重硬で、耐久性に優れる。粘りがあり、強い。耐摩耗性があり、フローリングに最適。脚物家具や床柱にもよく使われる。乾燥の際に割れがおきやすく、その後は狂いが少ない。 [気乾比重]0.77~0.95
アガチス [分類]ナンヨウスギ科ナギモドキ属(常緑針葉樹) [別名]アルマシガ、ダマルミニャク(略してダマ)、カウリ *商品名として「南洋桂」ともいう。 [産地]東南アジアから太平洋諸島に分布。 [用途]建築、建具、家具など。 [性質]木理は通直で、肌目は緻密である。耐久性は低い。アテが強く、乾燥時に割れたり収縮したりする。 [気乾比重]0.52
カリン(花梨) [分類]マメ科シタン属(広葉樹) [別名]パドウク、ホンカリン(本花梨)、ビルマカリン、ビルマローズウッド、プラドゥー、パド、インドカリン [産地]ミャンマー、タイ北部、カンボジア、ベトナムなど東南アジア。 [用途]材面の美しさを生かし、家具、器具、楽器など装飾的な目的で使われることが多い。 [性質]木質は重く強靭で硬い。肌目はやや粗い。加工は比較的容易で、表面仕上げは良好。磨くと光沢が出て美しい。バラ科のカリンとは別種。 [気乾比重]0.81~0.90
タガヤサン(鉄刀木) [分類]マメ科センナ属(広葉樹) [別名]ボンベイブラックウッド、キレット、テットウボク [産地]タイ、インド、ミャンマーなど。 [用途]家具、指物、仏壇、象嵌、床柱など装飾的な用途に用いられる。 [性質]重硬で強度は高く粘りがある。木理は交錯し、肌目は粗いが、磨くと美しい光沢を放つ。乾燥に狂いやすく、加工は困難。耐久性は高い。 [気乾比重]0.69~0.88
シタン(紫檀) [分類]マメ科ツルサイカチ属(広葉樹) [別名]ローズウッド、レッドサンダルウッド [産地]熱帯から亜熱帯に分布。 [用途]高級家具材、指物、唐木細工、象嵌、突き板、ナイフの柄など。 [性質]やや軽軟で、比較的狂いは少なく、切削などの加工は容易。耐水性にやや劣る。木目に木質は緻密であるが肌目はやや粗い。表面仕上げは良好。磨くと 美しい光沢がでる。重硬のため乾燥・加工性に難がある。世界的によく知られている銘木のひとつ。新鮮な木材には、バラのような香りがある。 [気乾比重]1.04
コクタン(黒檀) [分類]カキノキ科カキノキ属(常緑広葉樹) [別名]エボニー、カマゴン、ウブンボク(烏文木)、ウボク(烏木)、クロキ(黒木) [産地]インドネシア(スラウェシ島)を中心に東南アジア全域に生育。アフリカの一部にも分布。 [用途]家具材、下駄材、楽器材、箱材などに幅広く用いられる。 [性質]非常に重く硬い材で、加工は困難を極める。耐久性は非常に優れる。唐木の代表的なもののひとつ。本来は真っ黒な木材であるが、今日では見ることは少ない。磨けば光沢がでる。 [気乾比重]0.85~1.09
ゴムノキ(ラバーウッド) [分類]トウダイグサ科パラゴムノキ属(広葉樹) [別名]パラゴムノキ、ラバーウッド [産地]ブラジル原産。現在ではゴムを採取するため東南アジア、南太平洋地域で植栽。 [用途]集成材にされることが多い。造作材、合板材、パルプ原料などに利用される。 [性質]やや軽軟で加工は比較的容易。合成ゴムの普及にともない、木材としての利用用途が開発された。青変菌に侵されやすく、乾燥させる際に注意を要する。 [気乾比重]0.55~0.65